2008年05月20日

Lucky Tuesday

Lucky Tuesday

嵐が過ぎて、ようやく晴れ間が見えてきましたね。
もとお@スナイパーです。

今日は私が新兵時代に大変お世話になった教官についてお話しします。

今考えてもとても恐ろしく思える程の試練を与えて頂き、
今となってはとても良い思い出と共に私の礎を作るきっかけを与えて頂いた事を感謝している。

あまりにも素晴らしい人過ぎて何から話をしたら良いのか大変悩むのだが、
今日は火曜という事で、「Lucky Tuesday」の話をしましょう。

それはとある駐屯場所での話。

私はいつものように正常勤務についていた。
ある同僚からこんな話が。

同僚:「M教官、最近居なくなったらしい」
小生:「ん?」
同僚:「隊が総力をあげて探しているらしいんだけど」
小生:「本当の話なのか?」
同僚:「既に音信不通になり、数日経っているという事らしいんだ」
小生:「...」

そんな、彼に限って滅多な事は無いと思っていたのだが、
こんな事になってしまうとは。

私は居ても立っても居られず。
通常業務中にも関わらず非常用無線にてコールする。

すると、

小生:「M教官ですか?」
教官:「どうした?」

と元気そうだった。
何か一抹の不安を感じつつも。。

小生:「ご無事で何よりです。ところで今どちらに?」
教官:「それが、、、。」

口ごもっている。
嫌な予感が。

小生:「何かあったんですか?」
教官:「...」
小生:「私で力に慣れる事があったら言って下さい」
教官:「...」

そんなやりとりをどのくらい続けた頃だろう。

教官:「ちょっと会わないか?」
小生:「わかりました」

というやりとりの後、
久しぶりに教官との対面を果たすことが出来た。

以前の怖い印象は無く、幾分落ち着き。
ゆっくりと今の状況について話をしてくれた。

本当に色々な事があったんだ。
でも、心配した程では無く良かった。
本人に会い、安心した事も事実だった。

数日後。
同僚から彼が退役する事を聞かされた。

そんな彼と久しぶりに会った日。
教官が退役最後の日。
全て「火曜日」だった。

その怖かった教官から頂いたのが写真の人形だ。
私は彼といくつもの戦地を渡り歩き今に至っている。

今日は火曜日。
毎週火曜日はやってくる。
あれから火曜日は私にとって特別な日になった。

※教官に頂いたのは救世主「にお」の方です。


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